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DXロードマップの作り方:3年計画で着実に進める
場当たり的にならない、計画的なDX推進
81合同会社2025年9月25日12分で読める

なぜDXロードマップが必要なのか
DXは一朝一夕で実現するものではありません。場当たり的にツールを導入しても、効果は限定的です。
DXロードマップを作ることで:
- 全社で目指す方向が共有できる
- 優先順位をつけて取り組める
- 必要なリソースを計画的に確保できる
- 進捗を測定・評価できる
DXロードマップの作り方
Step 1:現状分析
まず、自社の現状を客観的に把握します。
分析の観点:
- 業務プロセスのデジタル化状況
- 使用しているITツール・システム
- データの活用状況
- 社員のデジタルスキル
- 競合他社のDX状況
Step 2:目指す姿(ビジョン)の設定
3年後にどのような状態になっていたいかを明確にします。
ビジョンの例:
- 「紙の書類をゼロにし、いつでもどこでも仕事ができる環境を実現する」
- 「データに基づく意思決定が当たり前になっている」
- 「顧客とのコミュニケーションがすべてデジタル化されている」
Step 3:課題の洗い出しと優先順位付け
現状とビジョンのギャップから、取り組むべき課題を洗い出します。
優先順位の判断基準:
- 効果の大きさ - 売上向上、コスト削減、時間削減
- 実現の容易さ - 技術的難易度、必要なコスト
- 緊急性 - 今すぐ取り組むべきか
Step 4:3年間のロードマップ作成
課題を3年間に配置していきます。
1年目:基盤整備期
- 業務の可視化・標準化
- 基本的なITインフラの整備
- DX人材の育成開始
- 小さな成功事例の創出
2年目:展開期
- 成功事例の横展開
- データ活用の本格化
- 業務プロセスの自動化
- 社内のDXリテラシー向上
3年目:高度化期
- AIやRPAの活用
- 新しいビジネスモデルの検討
- 継続的改善の仕組み化
- 次の3年計画の策定
Step 5:KPIの設定
進捗を測定するためのKPIを設定します。
KPIの例:
- 紙の使用量削減率
- 業務時間削減時間
- デジタルツール活用率
- 社員のデジタルスキルスコア
- 顧客満足度
Step 6:推進体制の構築
ロードマップを実行するための体制を整えます。
- DX推進責任者の任命
- DX推進チームの組成
- 各部門との連携体制
- 外部パートナーとの協力体制
ロードマップ作成のポイント
ポイント1:経営戦略との連動
DXは経営戦略の一部です。会社の成長戦略と連動したロードマップにしましょう。
ポイント2:柔軟性を持たせる
環境変化に応じて、ロードマップを見直す柔軟性が必要です。半年に1回は見直しを行いましょう。
ポイント3:現場を巻き込む
経営層だけで作るのではなく、現場の意見を取り入れることで、実行可能性の高いロードマップになります。
ポイント4:小さな成功を積み重ねる
最初から大きな成果を求めず、小さな成功体験を積み重ねることで、組織全体のモチベーションが高まります。
よくある失敗パターン
失敗1:計画倒れ
立派なロードマップを作っても、実行されなければ意味がありません。実行可能な計画にすることが重要です。
失敗2:ツール導入が目的化
「このツールを導入する」ではなく、「この課題を解決する」という視点でロードマップを作りましょう。
失敗3:一度作って終わり
ロードマップは作って終わりではありません。定期的に進捗を確認し、必要に応じて見直しましょう。
まとめ
DXロードマップは、DXを成功に導くための羅針盤です。現状を正しく把握し、目指す姿を明確にし、計画的に取り組むことで、着実にDXを進めることができます。81合同会社では、DXロードマップの策定から実行支援まで、伴走型でサポートしています。
DX戦略ロードマップ計画中長期



